KENZO(ケンゾー) 2013-14年秋冬コレクション - EYEのシンボルを目指す巡礼の旅
2023-10-30
KENZO(ケンゾー)が発表した2013-14年秋冬コレクション。インドネパールといった古代アジアの神殿がインスピレーション源だ。
ヒンドゥー教のシヴァ神の額の第3の目は、「EYE」モチーフとして、コレクション全体を通してつぶさに用いられた。またサリーによく見られるようなインドジャカードの素材使いも、南アジアの巡礼の旅を思わせる。ゴールドやラメ織などで煌びやかな古代アジアの神殿のイメージを表現した。
2013年春夏にジャンポールグード(Jean-Paul Goude)が手がけた「Xキャンペーン」は、ショルダーからすそにかけて「X」を描くミニドレスに連動。またKENZO創始者である高田賢三の「JUNGLE JAP」のDNAも随所に散りばめられている。大量のマルチカラーのグログラリボン使いは高田賢三のドレスを彷彿とさせるが、よく見るとEYEモチーフがぎっしり。ジャカードに見られる蓮の花のモチーフもブランドのアイコンのひとつだ。
このようにエスニックなインスピレーションやアーカイブの要素を、スポーティなディテールや構築的なフォルムで、コンテンポラリーに落とし込んでいるのが本コレクションの特徴だ。ファスナーが付いたラグランスリーブの、月をイメージしたボンバージャケットや、蛇のようなセルパンをモチーフにしたラインのジャケットによりショルダーラインを強調し、力強い印象にまとめている。
またジュエリーは前シーズンと同様、デルフィナデレトレズ(Delfina Delettrez)とのコラボレーションにより展開。エキゾチックでミステリアスなKENZOワールドの更なるスパイスに。
過去から今を経て未来へ繋がるKENZOの旅とその行方は、観る者をエキサイティングな世界へと誘い続ける。
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